2016年・7月 南アルプス・聖岳

日時:2016年7月18日(月)~20日(水)
御参加人数:3名様
天候:18日、晴れ(東海地方・梅雨明け)。19日、晴れ。20日、晴れ。
ルート:

18日 静岡県静岡市葵区・沼平ゲートより入山。送迎バスにて聖沢登山口へ。登山口~聖平小屋へ。宿泊。
19日 聖平小屋~薊畑~小聖岳~前聖岳登頂。奥聖岳往復後、聖平小屋へ戻る。宿泊。
20日 聖平小屋~18日と同じ聖沢コースで登山口。送迎バスにて沼平ゲートでへ下山。赤石温泉・白樺荘で入浴、昼食。井川駅前でにて野菜・お土産を購入して帰宅。

山行レポート

前年の2015年にアルプス登山のデビューをされ、今年は早くから聖岳に目標を絞ってトレーニングされてきたお客様との聖岳登山。カルチャーのハイキング教室でお世話になっている講師がスタッフとして務めている、聖平小屋を訪ねることも目的の一つです。
18日、スタートから急登の聖沢コース。暑い暑いと思いながら頑張って登りましたが、あとから梅雨明け宣言がされたことを知りました。コースは急登もありますが、トラバースあり、吊橋を渡る箇所ありと変化に富んでいます。高度を上げて岩頭滝見台までくると、目指す聖岳が顔を出しテンションンも上がります。聖平小屋が近くなると、聖岳の名前の由来である聖沢に沿って傾斜の緩くなったコースを進みます。途中、お客様の足がつってしまったり、ガイド唐橋がアブに刺されるトラブルもありましたが、夕方、無事に聖平小屋へ到着。名物のウエルカムフルーツポンチを頂き、明日の登頂を願って乾杯!明日の出発に備え、ヨガとストレッチで身体をほぐし、早めに就寝です。

19日、朝4時、まだ暗い中を出発。途中、山の間から日の出が見られ、富士山も見えてきます。聖平で復元してきたニッコウキスゲ、その他、イブキトラノオ、マルバタケブキ、ハクサンフウロ、タカネナデシコ、チシマギキョウ、チングルマ等々、書ききれないくらいの高山植物を眺めながら登ります。高度が上がるとまた違ったお花が見られるのも夏の南アルプス登山の醍醐味です。小聖岳を越え、最後の厳しい上りを登り切って前聖岳(3013M)に登頂。目の前に南アルプス南部の主峰・赤石岳がそびえ、360度の展望が広がります。当初の予定では、聖平小屋へ戻り、茶臼小屋まで移動する予定でしたが、時間や体調をみて聖平小屋にもう1泊させて貰うプランに変更。おかげでゆっくり奥聖岳の往復も楽しむことが出来ました。なんと百名山を達成された方に記念品を届けるため、登って来られた聖平小屋の管理人さんが合流!色々お話を聞かせて貰い、さらに楽しさも倍増でした。ゆっくり小屋へ戻り、昼食、その後は、その日に見た高山植物の確認テスト?など、山小屋でゆっくり過ごした1日でした。

20日、朝食を頂いてから出発。バスの時間には余裕があるのでゆっくり下山します。途中、同宿だった四国から来られた御夫婦の方と休憩中にお話ししたり。個人ツアーではこうした他の登山者と交流が持てるのも楽しみの一つです。無事に登山口に下山して皆さんもほっと一息。帰りは赤石温泉・白樺荘で汗を流し、鹿刺しやお蕎麦で登頂を祝いまたまた乾杯!井川駅前で販売している旬のお野菜やお土産を購入して静岡へ帰ります。

今シーズン初の南アルプス南部のガイド登山。トラブルや予定変更もありましたが、皆さん聖岳に登りたいとう強い意志で頑張って下さいました!また、高山へチャレンジするパーティはガイド登山といえどもチームワークがとても大切で、お互いに助け合えるメンバーに恵まれたからこそ楽しい山行ができましたこと、お客様にも感謝しております。また、聖平小屋の皆様にもとても良くして頂き、ありがとうございました!フルーツポンチは疲れた身体を癒してくれますね!鹿刺もご馳走様でした!