安倍東山稜歩きツアー・第2弾スタート(浅間神社~桜峠)

2021年12月18日(土曜日)。快晴のお天気の静岡。今年の1月から始めた安倍東山稜を踏破しようという企画の第2弾がスタートしました。「安倍東山稜」とは静岡市を流れる安倍川の東側に連なる稜線のことで、静岡の街中にある静岡浅間神社から賤機山へ、その先の竜爪山~真富士山~青笹山~十枚山~大光山~安倍峠~八紘嶺~大谷嶺、そして安倍奥最高峰の山伏(2013M)まで続いていきます。健脚の方やトレイルランナーさんなら1~2日で縦走されたりするコースですが、クマあしのツアーでは無理なく小刻みに、タクシーでの送迎も取り入れながら進めている企画です。第1弾は6月の十枚山で一時停止、日の短い時期に難所エリアの十枚山から先はリスクが高いので日の長い時期に再開しようということで、第2弾を開始しました。第1回目のこの日は浅間神社から浅間山~賤機山~一本杉~貯水タンク(展望ポイントの通称)~福成山~桜峠から稜線を外れ、鯨ヶ池に下山するという行程です。まずは浅間神社集合、お詣りをしてからしてスタートです⛩

まずは無事の山歩き祈願のお詣り。静岡浅間神社はもう初詣の準備が進んでいます⛩
2022年の干支「寅」が描かれた巨大絵馬(縦3M、横2.5M)、常葉大学造形学部の学生さんが1ヶ月かけて作られたと少し前の新聞やネット記事に出ていました(^^)
初っ端から名物・「百段の石段」を登ります!
動物が可愛すぎて最近マイブームの山火事防止看板。「寅の日」に宝くじを買ってもなかなか大きく当たりませんが・・・こういう資金に使って貰ってるならそれも良しですね(^^ゞ
クマあしツアー定番の「縁起の良い赤い実シリーズ」1両のアリドオシ(鋭い棘が蟻をも突き通すという物騒なネーミングですが・・・)。小さな赤い実がつき始めています。
ヒイラギにも赤い実がたわわに!
まず1つ目のピーク・浅間山(140M)は富士山の好展望。こちらも風が強い朝でしたが富士山には雪煙が・・・⛄
浅間山には太平洋戦争中に据えられた高射砲のコンクリートの台座が残ります。

浅間山を過ぎると次は「静岡」の名前の由来になったと言われる賤機山(171M)へ。1869年(明治2年)、他の土地でも使われる「府中」という紛らわしい名称から、市の中心に位置する賤機山にちなんで「賤ヶ丘」と命名されたものが転じて「静岡」となったと言われています。古くから山の神信仰があったり、賎機山古墳が作られたことから「聖地」とされていた賤機山。南北朝時代には(14世紀)「北朝側の今川氏が、安倍川西岸の安倍城に本拠を構える狩野氏に備えて城を築き、南北朝期以降は今川氏の詰城としての役割を果たしていた」と考えられています(賤機山山頂・静岡市教育委員会の看板より)。「永禄11年(1568年)武田信玄の駿府侵攻によってその支配に降り、さらに天正10年(1582年)の徳川家康の駿府入りにより、廃城となった」とされています。確かに静岡市街や安倍川西岸の見渡せる立地に、堀切の跡とみられる場所も。

賤機山城跡でもある賤機山山頂。
短いながらも急なアップダウン。堀切の跡かな。

賤機山から先は地元の有志の方によりお花や木が植えられていたり、野菜を作っている畑があったりとのんびりとしたハイキングコースが続きます。今川家菩提寺・臨済寺のある大岩方面へ下る分岐にもなっている光明地蔵様を過ぎ、さらに歩を進めていくと「一本杉」に到着(三角点では「茶臼山」、ガイドブックでは「大岩山」と表記されています)。これから標高を上げていく安倍東山稜の山々が目の前に見えてきます!富士山もここからは段々見えなくなっていきます。

1週間前の12月12日のSBS学苑の講座の際も綺麗でしたが、まだモミジの紅葉、見られました(^.^)
浅間山~一本杉辺りまでは形の面白い巨木も良くみられます(゜o゜)
この日は地味な光明地蔵様。
寒冷地の野菜のイメージでしたが静岡でも白菜が育つんですね!
こちらもお気に入りの山火事防止看板。ウサギの足が面白い!
一本杉に到着です。

一本杉を過ぎると、池ヶ谷地区に通じている農道に時々でたり清水から駿河湾、伊豆半島方面の展望を楽しみながら歩きます。朝は風も強く冷え込みの強い日でしたが、ランチ場所の通称・貯水タンク(「福田ヶ谷・大段」との表記あり)はポカポカの陽気。景色を見ながら、お喋りしながら、のんびり過ごせました。1週前、時間が押していてコンパスワークのお題があった地図読み講座とはえらい違いのリラックスタイム・・(*^^*)

お馴染みのパンダポイント🐼。三つ子が増えていました!
地図読み講座ではチェックポイントとなる送電線。下から見ると青空とのコラボがいい感じです。
縁起の良い赤い実シリーズ・十両の「ヤブコウジ」可愛くて一番好きかな(^^♪
オオイヌノフグリさんも咲き始めていました🌼
ミカン&Mt富士山。まさに静岡の冬の風景!
麻機畑そう土地改良区記念碑近くにある「マユミ」ちゃんの実もまだ見られました(^.^)
ようやく貯水タンクに到着。絶好の休憩スポットです!(^^)!

左後方が貯水タンク。現在は使用されていないようです。この辺りの静岡茶は「本山茶」だそう。

貯水タンクを出発し、少しづつ標高を上げていくと本日一番高いピークの福成山(227M)に到着。御祭神・豊受比賣命(トヨウケヒメノミコト?)が祀られる福成神社のある山です。「伊勢の下宮様と同じ神様で、衣・食・住の安定を守ってくださる」「昔から神様のお住みになる森として崇拝され、武田の裏街道の宿泊所となる」との説明看板があります(下郷土誌作成委員会)。幹回り4・5Mの大きなシイの木も御神木でしょうか。浅間神社から続く信仰の道的な印象も見られる山頂です。

福成神社の鳥居をくぐって福成山に到着です⛩
向かって右側の狛犬さん。
シイの木のマメヅタ、相変わらず可愛い(^.^)
本日の自然の造形動物、シイの木の根っこが亀の顔のようでした!

福成山からは鯨ヶ池へ下りるハイキングコース(左)、桜峠へ向かうコース(右)に分かれます。もちろん東山稜へ続く右ルートへ。一か所鯨ヶ池へ下りる分岐道を通過しますがそのまま真っすぐ。竹林を通過し、急な坂を気を付けながら下ると桜峠。小さい「竜爪山登山口」の看板とここにもお地蔵様。続きは来月後半にここから登り始めます。

月初め下見の時から気になっていた赤い実は「ゴンズイ」の実でした。魚のゴンズイに樹皮が似ているとか、とげに毒があり雑魚扱いされる魚のゴンズイ同様役に立たない・・・等々かわいそうなネーミング(*_*;
この先目指していく竜爪山方面。高架は新東名高速です。
登山口のお地蔵様。黄色はコケでしょうか??
鯨ヶ池まで下りて来ました。昔、下村に鯨ヶ丘と呼ばれる丘があり、天平19年(747年)に突然鯨の潮吹きのように霊水が湧き出したことが名前の由来だとか。徳川家康公も駿府城の堀の用水としていたそうです。

ゴールは安倍街道沿いに出たところにある、すずなりキッチンさん。ご褒美スイーツを頂きながら次回以降の打ち合わせ・新鮮なお野菜も買って帰れました!休憩させていただき、ありがとうございました(*^^*)。

すずなりキッチンさんHP

ランチでも良くお世話になるすずなりさん。お野菜や果物も美味しいです!
ちょっと寒かったけど、ソフトクリーム美味でした~!(^^)!

初回ゆえか、ブログも気合が入ってしまいました(^^;)。安倍東山稜歩き第2弾、まだまだ先が長い企画で1年ではおわらないかもしれません。第1弾のメンバーさんの合流や復習参加、単発で山登り講座の受講生さんなどメンバーさんを限定せずに御加頂きながら、ゆるゆると進めて行きたい思います。段々と標高も上がり行動時間も長くなる企画ですが、1回1回歩き通していくと自信がついてくると第1弾御参加のメンバー様も仰ってくれました。そして、季節によってどんどんその魅力も変わっていく地元・静岡の山を是非楽しんで頂きたいと思います(#^.^#)。忙しい年末の時期、寒波も到来し寒さも厳しい中、御参加頂きましたメンバー様。頑張って下さってありがとうございます!

時間の取れるときには出来る限りレポートができればなお良し!ということで、今回もクマあしの安倍奥ロングコースにお付き合い頂きましてありがとうございました!感謝感激クマあられ🐻✨