安倍奥稜線つなぎ・青笹山~浅間原
2021年12月26日(日)。本年ラストのクマあし山行は安倍東山稜の青笹山~浅間原の稜線つなぎにチャレンジ。11月に第2真富士山から浅間原まで御一緒したお客様とマンツーマンで登って来ました。青笹山(1550M)は安倍東山稜では真富士山と十枚山の丁度中間位に位置している山で、山名の由来は「笹に覆われた姿」からつけられたと言われています。確かに麓の有東木集落・白髭神社前の展望所から見上げると樹木というよりは笹に覆われ、青っぽく見える・・。安倍川の西側の山からみても何となくその山容が分かります。旧静岡市(現在は静岡市葵区)・旧清水市(現在は静岡市清水区)・山梨県の境界にあるピークでもあり、360度の展望がのぞめることも魅力です。
青笹山の登山ツアーでは安倍川から少し登った有東木集落(日本のワサビ発祥の地)から車で林道を登り、真先峠登山口~地蔵峠~仏谷山(ぶっこくさん)~細島峠~青笹山~葵高原の周回コースを歩くことが多いのですが、この日の目標地点は山頂から真富士山寄りの浅間原。葵高原からの往復コースを歩きます。前夜から寒波が到来し気温も低く、風が強い!特に南アルプス方面からふいてくる西風が冷たい(>_<)
葵高原をスタートし暫くは農道歩き。登山口から登っていくと程なくワサビ田の脇へ出て、細島峠へのルートとの分岐があります。このルート、下りはザレザレの急降下が続き、あまり使いたくない・・。今回は通らなくても良いのでサクサク先へ進み「稜線出合い」に向かって登って行きます。途中、炭焼き窯の名残があったり、風穴という冷たい風の吹いてくるポイントがあったり、苔も沢山!新緑の時期には木々の緑と苔の緑のコラボが美しい。苔の上に咲く小さなお花を見ながら歩くのも楽しいルートです。この時期は苔はひからび気味(;_;)。風穴を過ぎると登りも傾斜を増してきて、狭い岩尾根のような箇所も。この辺りも春にはイワカガミが咲いたりツツジが美しい所。冬は冬で、展望が開けてきてテンションも上がってきます。稜線出合いに出ると、今回のメインとも言える富士山の美しい姿!
稜線に出ても風が強く、行き会った数人の登山者さんも皆寒そうに足早にすれ違います。青笹山より若干標高の高いうつろぎ山(1558M)まで登ると遮るものがない富士山の展望と南アルプス南部の山々の展望が素晴らしい!(^^)!
青笹山山頂はスルー気味に、浅間原を目指します。山頂~浅間原間には名物??の笹のトンネル。こちらは戻ってくるときの登りの様子です(後方に真富士山も見えています!)。山頂手前は多少、笹が刈られているのか比較的歩きやすいですが途中の大平山付近は難所モード。お顔にバサバサと笹があたります。目に入ると危ないので、サングラスやゴーグルがあっても良い位だねと話しながら格闘しました(^^;)
青笹山から浅間原の間も時々、富士山の展望ポイントがあったり苔や木の実を見つけたり、やや撮影タイムもいれながら進みます。目標の浅間原に到着した時には富士山に雲がかかってしまい・・・ツイン送電線&富士山フォトは撮れず。軽く昼食をとって往路を戻ります。
青笹山に戻ると、2組くらいの登山者さん。ランチをされていたり写真をとられていたり。お昼頃には風も収まって登山日和になっていました。富士山も再び美しい雄姿を見せてくれました!
下りは時々苔撮影をしながらも、あわよくば「うつろぎ」さんでお蕎麦を食べれたらと、少しピッチをあげつつどんどん下ります。ギリギリでラストオーダーに間に合い、無事にお蕎麦を食べられました。本年のお客様との山歩きも無事に終了!お客様の安倍奥稜線つなぎも静岡浅間神社~十枚山までつながりました(^^♪。おめでとうございます!
※山頂クマあし証拠写真・南アルプス拡大・富士山拡大・うつろぎのお餅つきのお写真はお客様から頂いたものを使わせて頂きました🗻。
2021年も無事にクマあしの登山ツアーを終えることが出来ました。この日は当初、富士山の東側の三国山・鉄砲木の頭付近の山行を予定していたのですが、御一緒したかったお客様が御参加できなくなったり、極寒の予報、目的のサンセット富士山が見られなさそうな予報だったこともあり、地元の安倍奥に戻って参りました(^^ゞ。ほぼ毎月、御一緒に歩かせて頂いているお客様と写真をとったり、色々お話させて貰いながらの山歩きは本当に楽しく、仕事でありながら、自分自身も学ぶことが多く、癒されたりする時間を頂いています。どんな登山ガイドでありたいかを思い直すきっかけも。毎月リクエスト&山行への御参加に感謝です(^.^)。2022年も一人一人のお客様のニーズにお応えできるよう、精一杯行動していきたいと思います。本年さいごのクマあしブログもロングコースとなりました!読んで頂きましてありがとうございました!感謝感激クマあられ🐻✨