🗻静岡の里山でも三密を避けよう!Vol3~里山から少し高い山へ~

登山ガイドクマあしの山の世界へようこそ!

🗻静岡の里山でも三密を避けよう!Vol3、5月23日版~里山から少し高い山へ~、本日もロングコースなります☺

◆緊急事態宣言の解除を受けて@静岡

2020年5月14日、静岡を含む39都道府県で緊急事態宣言が解除され、今週には関西の3府県も、来週には首都圏と北海道も・・・と新型コロナウイルスの感染拡大も収まりつつあり、皆さんの生活も段々と日常に近づいています。

静岡でも人気の里山の麓の駐車場の閉鎖が解除になり、登山口に立てられていた地元山岳連盟の登山自粛の看板も大方外された様です。

まだ暑さもそれほどではなく、木々の緑が美しい時期ですので静岡の里山にも多く方の登っているのかなと思います。そして、里山から1000M級以上の山へ登り始めている方も増えている印象です。

 

昨日、久しぶりに仕事の下見を兼ねて1500Mの山に登って来ました。少し遅めのスタートでしたが、登山口駐車スペースには遠方からも含め10数台の車、平日だけど結構混んでいるな~と思いました。

3~4人組パーティが大半でしたが皆さんマスクやバフ(Buff)はされておらず、固まって歩かれている方もいれば、間隔をあけているグループも。

大声でお話されながら、すれ違い時には登山のお決まりマナーの「こんにちは」の挨拶、「今から登るんですか??」といった質問をされる方も。

※遅出はおすすめしませんが、よくわかっているルート、ご案内する予定のお客様に安全に登って頂けるかの確認ですのでご心配なく・・・(*_*;

でも、そういった事情は人それぞれ、どこから来ているかもそれぞれです🚙

自分達パーティ内での三密・他の登山者との三密もさけられていますか??

 

新型コロナ感染症はまだワクチン開発も途上、開発されたとしても一般に普及するのは来年以降との見通しも出ています。その間に感染症流行の第2波、第3波の可能性も指摘されています。

Vol1・Vol2で記載したことは「登山」でもあてはまります。

「自分への感染リスク・他者に感染させるリスク」に対する危機意識を持つことがまだまだ必要です。

静岡では比較的感染が抑えられてきましたが、今後県外や人の集まる山へ出かける機会が出来た時、リスクはもっと上がるのではないでしょうか😢

◆今後の登山のスタイル

~感染症が終息しないうちは今まで以上にリスク管理が大切になる~

・コースレベルを下げることも考える

特にしばらく登山をお休みされていた方は体力の低下が心配です。まずは自分ならこれくらい大丈夫と思っているレベルの山より、もう少し楽に登れる山を選ぶことをお薦めします。

 

・医療機関にかからない努力が必要

怪我をしないことに加え、登山中の発病等にも気をつける。体調が良くなかったら迷わず中止!感染症への対応で医療機関が疲弊しているエリアで救急医療にかかれば、さらに医療従事者に負担をかけることになります。また、万が一遭難した場合、感染症陽性の想定下での救助は時間がかかる可能性もあり、仮に陽性だった場合は救助体制をストップさせたりする危険性もあります。

 

・山小屋やテントサイトの利用では

営業を再開する山小屋を利用する際には、小屋の感染防止対策に協力する必要があります(マスクをする、アルコールで手指消毒をする、寝具を持参する等)。

限られたスペースで登山者の密集をさけるため、完全予約制となり宿泊料金も上がることが考えられます。

また、テントなら安心かというと、行動の良くわかる家族等ではない複数人での同一テント利用は完全に密状態ですし、幕営場所が隣のテントと近い場合にはソーシャルディスタンスは保てない可能性もあります。そのため、テントサイトも予約制、人気の山では予約がとりにくい状況となることも予想されます⛺。

 

・お休みシーズンの山・危険なエリアには登らない🗻

2020年、富士山は静岡側も山梨側も全登山道の閉鎖が決まりました。五合目に通じる車道も静岡県側では閉鎖となります(5月23日現在)。山小屋も救護所も空いていない状況です。無理な弾丸登山は自らの命にも関わります!

また、地震が頻発している上高地からの北アルプス登山。岩壁の崩落や雪崩も起きていて本当に危険です!収まるまでは入山も控えた方が無難です。

 

・少人数でかつソーシャルディスタンスを意識

感染防止対策もしてお互いの安全・安心を確保しつつ登山ができるのは、大人数では難しいのではないでしょうか。平時なら他のパーティとの交流も登山の楽しみですが、感染リスクを防ぐ観点からは、他のパーティーとの接触も出来るだけ避けることが推奨されています。

◆プロガイドの役割

私のような職業ガイドは日本山岳ガイド協会(JMGA)の一員として、お客様の安全登山を第一の目的として活動しています。そのための研修や保険制度、遭難事例の検証、ガイド同士の情報交換、先輩ガイドや協会からの助言など、様々なサポートも受けながら業務を遂行しています。

 

特に登山ガイド事務所クマあしのような個人ガイドは、計画と準備段階から顧客と直接やり取りをし、実際の山行では自然や歴史の解説、登頂サポート、無事の下山から下山後のケアまで(体調の確認やお写真のやり取りなど)、トータルで顧客の安全登山をプロデュースします。

中でも一番重要なことは、危険箇所を無事に通過して頂く、下山まで事故や怪我無くご案内するという安全管理の面です。

これに加え、今回の新型コロナウイルスのような感染症の感染予防という安全管理が求められることになりました。

 

緊急事態宣言下では自粛していたガイド業務ですが、感染症が収束に向かいつつある状況となり、JMGAからも、業務再開のガイドライン・安全に山行ができるかのチェックリストが発信されました。

プロガイドが十分に感染防止対策をとりながらお客様と山に入ることはガイドの能力を活かした社会貢献として以下の役割を果たすことになります。

※所属ガイド協会の大先輩の方からの助言に基づいています。

 

・ガイドレスで山に入り、事故を起こすようなレベルの人を救うことにもなる。

GWの連休を中心に、「登山の自粛を」という論調が強まり、登山団体からの声明が発せられたり、登山口への看板提示、行政自らが登山道や駐車場の閉鎖を行う地域も見られました。

ただ、こうした情報も普段登山をされない方には届かない、看板があってもスルーしてしまうような人が三密をさけて山へ出かけている状況でした。

自分のレベルなら、この山に登っても安全に下山できるといった判断を自らの知識や経験に基づいてできない方、判断が難しい方をサポートしていくこともプロガイドの役割の一つです。

・動物や希少植物の密漁・密猟を防ぐこと

先月、登山者のいない山間部の沢で起こった密猟の事件が報道されていました。プロガイドは自然保護に関わる職務を兼務していることも多く、ガイドか山に入ることで、山地・山岳地での密猟を防ぎ、希少種保護や自然保全活動を継続するといった役割を果たすことにもなります。

◆登山ガイドクマあしの業務再開のガイドライン

山へ出かけるということは心身の健康を向上させる効果があり、多くの人に楽しんで頂きたいのが本意ではあります。しかし現在はまだ平時ではないことを念頭に、お客様に感染させない、事故を起こさないことを常に意識し、先ずは顧客の皆様が不安なく登山が出来ることを第一にガイドラインを策定致しました。

時期による登山の形態は当面は県内の山の日帰り、次に県外の山の日帰り、山小屋の営業状況により宿泊を伴う山行も取り入れていけるか検討する、という流れとなります。

緊急事態宣言の解除から暫くの間は、少人数制でリピーター様向けの企画とさせて頂くなど、若干厳しいご参加条件としておりますため、細かい点につきましては顧客の方やご希望の方に個別にお知らせをしております。

ここでは、里山で三密をさける際と同様に、事前・山行中・事後の対策を参考までに記載します。

 

★事前の対策(計画段階、行く直前など)

・山行前14日以内の行動や体調の確認

不要不急の遠方への外出、大人数のツアーや集まりに参加されていませんか?37・5度以上の発熱、咳やくしゃみが長引く、味覚・嗅覚に異常がある、倦怠感が数日続く、といった症状はありませんか?

➡お申込み時・前日にメール等で確認をさせて頂きます。

・当日朝の検温をお願いします。37.5度以上の発熱がありましたらご参加はお控え下さい。

・登山対応の保険への御加入をお願い致します。

※単発でもOKです、日帰り国内旅行傷害保険は500円でお手配できます。

・ガイド料・ガイド経費につきましては、可能な限りお振込みでお願い致します。

※現金の授受はなるべく避けるため。

・往路でのお買い物、トイレ休憩は1回程度にとどめますので、必要な行動食・飲料等はできるだけご持参下さい。

・平時の装備に加え、消毒用のグッズをご持参下さい(持ち物については後述)。

 

★登山中の対策

・マスク・ネックカバー(Buffとも呼ばれる)を必要に応じて着用します。

特に他のパーティーとのすれ違い時は口元と鼻を覆うことをお薦めします。

これからの時期はマスクをしながら歩き続けることには熱中症のリスクがあります。すれ違いのない場合は外して頂いても構いませんが、その場合は人と人との間隔を4m程度あける必要があります。

・ソーシャルディスタンスを保ちます。

人と人の間隔を2m以上あけることを常に意識します。※マスクを外す場合は4m程度(上記参照👆)。

※危険箇所でガイドのサポートやどうしても確保が必要な場合はマスクかバフを着用します。

・他のパーティーとはなるべく接触しません(会話が必要な場合でも対面は避け、3~4m離れた上、短時間で)。登山のマナーの挨拶も無理にはしません(会釈程度で済ます)。

・呼吸が苦しくならないよう、歩行速度をゆっくりペースにします。

・鎖やロープ、手すりに触れた際には、顔を触ったり、飲食をする前に除菌シートで手を拭く、アルコールで消毒するようにします。

・昼食休憩も可能な限り短時間にします。当面、バーナーでお湯を沸かす、調理することは控えますので、各自お湯や嗜好品(山行中のアルコールはNG!)はご持参下さい。飲料の回し飲みもNGです。

・ベンチやテーブルを使用した際も後から手指消毒をする。心配な方はMYシートをご持参下さい。

・熱中症予防のため、小まめに水分補給をします。

・当面の間、食品のやり取りは致しません。

 

★事後の対策(下山後) 

・下山後は顔を触る前に、徹底的に石鹸で手洗い・またはアルコール消毒をする。

・下山後の温泉は当面の間、我慢します♨😢

※特に現地の温泉や個人商店などは高齢の方が経営されている場合も多く、地域住民の方との接触もなるべく避けて参ります。

・下山後のお買い物、道の駅やSA(サービスエリア)は基本的にはトイレの使用だけにとどめます。

・下山後の飲食は、状況により、感染防止対策に努められている信頼できるお店への立ち寄りの可能性はあります。こちらについてもご希望を伺った上で判断させて頂きます。(寄らずに帰りたい、少しは食事をとりたい等々)

・帰宅されたらなるべく早めに入浴・シャワーを使い、衣類も洗濯されて下さい。

装備の乾燥や除菌対策なども各自でお願い致します。

※下山後、数日中に発熱された等、体調不良になられた場合にはお早めにご一報をお願い致します。

 

◆平時とは異なる装備について

通常お持ち頂く登山装備に加え、以下のものを出来るだけ御持参下さい。

ガイドも予備はお持ちしますが、数に限りもあり、また入手しにくい場合もありますため、御協力をお願い致します。

※山岳医療救助機構「登山再開に向けた知識」を参照させて頂きました。

詳しい内容を知りたい方はリンクをお知らせしますので、御連絡下さい📨

 

★日帰り登山

・マスクまたはバフ(薄手のネックカバー様の製品)

・アルコールジェル(60%以上)※ない場合は次亜塩素酸ナトリウムの希釈水(0.1%)のスプレー、除菌シート等。

・ティッシュ

・ジプロック(ゴミ袋用) ※オプションとして:フェイスシールドもあると安心です。

 

★山小屋泊の場合

上記に加え、御自身のシュラフ(寝袋)、マット(シュラフの下に敷きます)、枕に変わるもの~空気をいれて膨らませるタイプもありますが、着替えの衣類をスタッフバックにいれたもの等でも代用できます。

※寝具の共用はNG!特に感染者の枕からはウイルスが多く検出されています。

 

🏔おわりに・・・クマあしからのお願い🐻

以上、皆様には厳しすぎ??という位のお願いをして参りました。

ただ、ここまでの対策をして頂ければ、100%とは言えなくも、不安にならず自信をもって登山を楽しんで頂けるのではと思います。そのためのサポートを最大限させて頂きます。

 

加えまして登山の自粛の際に言われる「山は逃げない!」という言葉ですが、実はあまり好きではありません(*_*;

クマあしでは、常々、特に女性のお客様には登りたいタイミングを大事にして下さいと申し上げております。山は(噴火でもしない限り)来年もそこにあるかもしれませんが、「自分の体力、登れる環境は逃げてしまうかもしれない」のです。

 

今年、目標だった山に登れないお客様も多くいらっしゃいますが、来年もその山に絶対行けるという保証は出来ません。

今シーズンの登山自体をあきらめてしまうのではなく、行ける他の山にも目を向けてみる。この日本には素晴らしい山がたくさんあります⛰。

そうした山を選んでみるのにも良い機会ではないでしょうか。

是非、行きたい山がございましたらリクエストを頂ければと思います。

山行が可能な状況でしたら企画をさせて頂きます。

Withコロナの状況下での皆様の安全登山に少しでもお役にたてれば幸いです。

2020年5月23日 登山ガイド:唐橋佳代子🌷

 

★なお、今後の新型コロナウイルス感染症の発生状況、社会情勢、国や県からの要請、日本山岳ガイド協会の方針により、当ガイドラインの内容も変更になる可能性がありますことをご了解下さい。

 

※持ち物についての参考例

左上:バフ(Buff)、薄手ネックカバー様のアイテムです ※スマートフォンサイトでは上

右上:アルコール除菌シート、汗ふきシート(※仮に手指にウイルスが付着した場合を想定すると、顔の汗をぬぐう場合はタオルではなく汗ふきシートの方が安全)、ジプロック(除菌シート等のゴミを密閉して持ち帰るため)※スマートフォンサイトでは真ん中

下:消毒用アルコールハンドジェル(エタノール83ml)、消毒用次亜塩素酸スプレー、マスク(布、不織布)非接触型体温計(ガイドの装備)

※バフの使用は夏季の低山~中級クラスの山では暑くて着用が難しいことも考えられます。バンダナ、手ぬぐいの使用、下部の解放されたマスクなど使いやすいアイテムを何種類かそろえておかれることもお薦めです!

本日もロングコース!下山までお付き合いありがとうございました!感謝感激クマあられ🐻✨

 

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